ベル麻痺の治療法
概要
ベル麻痺は第七脳神経(顔面神経)の炎症や圧迫により顔面の筋肉が麻痺する疾患です。通常は顔の片側だけに症状が現れますが、まれに両側が麻痺することもあります。主な症状は、顔の一側のたるみ、目を閉じにくい、涙が出るまたは乾く、口が乾く、味覚の変化などです。多くの場合、治療の有無に関わらず2週間以内に症状は改善し、3〜6か月で完全に回復しますが、症状が長引くこともあります。
治療のステップ
-
原因となるウイルスへの対処
ベル麻痺の多くはウイルス感染が関与していると考えられています。症状が自然に改善しない場合、アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビルなどの抗ウイルス薬が使用されます。
-
神経の炎症と腫れを抑える
ステロイド薬(プレドニゾン)と抗ウイルス薬の併用が一般的です。プレドニゾンは炎症を抑え、神経への圧迫を軽減します。服用前に他の薬との相互作用について医師に相談してください。
-
耳や首の痛みを和らげる
イブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリンなどの鎮痛剤が有効です。温かく湿ったタオルでの温熱療法も痛み緩和に役立ちます。
-
患側の目の保護
人工涙液で乾燥を防ぎ、必要に応じて指で優しく閉じる練習をしましょう。使用を忘れないようにリマインダーを設定すると便利です。
-
口腔ケアの徹底
乾燥を防ぐためにこまめに水分を摂り、食べ物が頬と歯茎の間に詰まらないか定期的に確認してください。
上記の対策は必ず医師の指導のもとで実施し、症状の変化があれば速やかに受診してください。
