髄膜腫の神経症状

髄膜腫は脳や脊髄を覆う髄膜にできる腫瘍で、しばしば集団性に発生します。約90%は良性とされていますが、腫瘍が拡大すると脳を圧迫し、さまざまな神経症状を引き起こします。症状は腫瘍の位置によって大きく異なります。

矢状裂・寄中心部(Falx and Parasagittal)

髄膜腫の約25%が矢状裂や寄中心部に発生します。この部位の腫瘍は、前頭葉と後頭葉を分ける血管走行部に位置し、主な症状として両脚の脱力が現れます。

頭蓋凸部(Convexity)

頭蓋凸部は脳の表面前方に位置し、髄膜腫の約20%がここにできます。腫瘍が大きくなるまで症状が出にくく、発症すると痙攣発作、頭痛、集中力低下などが見られます。前頭葉が関与するため、判断力や人格にも影響が出ることがあります。

蝶形骨部(Sphenoid)

蝶形骨部は眼のすぐ後ろの膜に腫瘍ができる場所で、全体の約20%を占めます。視力低下(遠近両方のぼやけ)、顔面のしびれや感覚喪失が主な症状です。血流障害を伴うことが多く、治療が難しいケースがあります。

嗅覚溝部(Olfactory Groove)

嗅覚溝部は脳と鼻の間に位置し、髄膜腫の約10%がこの部位に現れます。嗅覚の低下や喪失が典型的で、腫瘍が視神経を圧迫すると視野欠損や失明が起こります。また、腫瘍が大きくなると性格変化やイライラ、意思決定の困難など精神面の変化も見られます。

後頭窩部(Posterior Fossa)

後頭窩部は脳底に位置し、約10%の髄膜腫がここに発生します。腫瘍が脳神経を圧迫すると顔面の激しい痛みや痙攣、聴覚障害が起こります。さらに、平衡感覚の障害や頭痛も頻繁に報告されます。

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