進行性多焦点白質脳症(PML)で見られる脳病変の数はどれくらいですか?

概要

進行性多焦点白質脳症(Progressive Multifocal Leukoencephalopathy、略称PML)は、JCウイルス(JCV)によって引き起こされる稀な脳感染症です。JCVはポリオーマウイルス科に属し、BKウイルスやSV40(サルウイルス40)と同じグループに入ります。主に免疫機能が低下した患者、例えばAIDS、白血病、リンパ腫の患者に発症します。

病変の特徴

PMLは脳の白質に複数の病変が形成されることが特徴です。白質は脳の各部位を結びつける組織で、病変は数ミリメートルから数センチメートルまで大きさが様々です。

病変の数は個人差が大きく、数個から数十、場合によっては数百に及ぶこともあります。病変数と病状の重症度は必ずしも比例せず、少数の病変でも重い症状が出ることがあり、逆に多数の病変があっても軽症にとどまることがあります。

主な症状

病変の位置と大きさにより症状は多様です。代表的な症状は以下の通りです。

  • 思考力や記憶力の低下
  • 体の片側の脱力や麻痺
  • 視覚障害
  • 言語障害
  • けいれん(発作)

経過と治療

PMLは進行性の疾患で、時間とともに症状が悪化します。現在根治療法はありませんが、病状の進行を遅らせ、症状を緩和する治療が行われます。主な治療法は以下の通りです。

  • 抗ウイルス薬の投与
  • ステロイド療法
  • 血漿交換(プラスマフェレシス)

免疫機能の回復が可能であれば、病変の拡大を抑える効果が期待できます。

注意点

PMLは稀な疾患であり、免疫低下者の多くは発症しません。自身のリスクが心配な場合は、主治医に相談し、適切な検査や予防策について話し合いましょう。

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