頭痛
膠芽腫は脳内に腫瘍が増大することで脳内圧が上昇し、頭部に圧迫感が生じます。診断された患者の約75%が頭痛を訴え、しばしば嘔吐や悪心を伴い、鎮痛剤が効きにくいことがあります。特に朝起きたときに症状が強くなることが多く、寝ている間に圧が蓄積するためと考えられています。
神経症状
腫瘍が位置する脳領域により症状は異なりますが、特に大脳皮質に発生した場合、片側の腕や脚の筋力低下、しびれ、聴覚や視覚の低下が見られます。これらは脳卒中と類似するため、異常を感じたら速やかに医師の診察を受けることが重要です。
発作(けいれん)
膠芽腫患者の約60%が発作を経験します。感覚に異常を来す「単純焦点発作」や、意識を失う「全身性強直間代発作(大発作)」があります。前頭葉に腫瘍がある場合、混乱や方向感覚の喪失、反復的な動作が見られることがあります。
水頭症
腫瘍が頭蓋内の空間を占拠することで脳脊髄液の流れが阻害され、脳圧が上昇します。典型的な症状は眼球が下向きになる「サンセットサイン」や、尿失禁です。早期の診断と適切なドレナージが必要です。
行動・認知の変化
短期記憶障害、集中力低下、混乱、イライラ感の増加などの認知症状が現れます。言葉が出にくくなる失語症や、うつ症状も報告されています。これらは患者本人だけでなく、家族や介護者のサポートが求められます。
考慮すべき点
上記の症状は他の疾患でも見られるため、膠芽腫が疑われる場合は速やかに専門医の検査を受けましょう。早期発見が治療の鍵となります。
