脳腫瘍の概要と治療法

脳腫瘍は、脳内で細胞が異常に増殖する状態です。腫瘍は必ずしも悪性とは限らず、悪性(がん)と良性に分かれます。悪性腫瘍は他の部位へ転移する可能性があり、脳がんと呼ばれます。良性腫瘍は増殖はするものの転移しません。脳腫瘍は35歳以下の患者で最も多いがんの一つとされていますが、明確な原因はまだ特定されていません。

タイプ

  • 一次性腫瘍:脳の細胞が変異し、異常増殖してできる腫瘍です。細胞は増殖して塊を形成します。
  • 転移性腫瘍:体の他の部位で発生したがんが血流やリンパを介して脳に転移したものです。

症状

  • 腫瘍の大きさや位置により、激しい頭痛や鋭い痛みが現れます。
  • 視覚のぼやけ、めまい、聴覚障害が起こることがあります。
  • 感情や気分の急激な変化、重度のうつや不安が見られることがあります。
  • 発作(けいれん)や言語障害も報告されています。

原因

  • 原因は不明ですが、遺伝的要因や頭部への放射線被曝、喫煙がリスクとして挙げられます。
  • 乳がんや肺がんなど他のがんの既往歴がある患者は、がんが脳へ転移することで脳腫瘍と診断されることがあります。

診断

  • CTスキャンは三次元画像で脳腫瘍を確認できます。
  • CTで異常が認められた場合、詳細な評価のためにMRI検査を行います。MRIは腫瘍の形態や増殖の程度をより正確に把握できます。
  • 血液検査、肝機能検査、尿検査などの補助的検査も実施されます。
  • 腫瘍が確認されたら、頭蓋骨に小さな穴を開けて針生検を行い、病理医が顕微鏡で組織を検査します。

治療

  • 治療方針は患者の年齢、全身状態、腫瘍の位置・大きさに応じて決定されます。
  • 外科手術で腫瘍を切除することが第一選択肢となる場合があります。
  • 放射線療法は高エネルギーの放射線でがん細胞を死滅させ、増殖を抑制します。
  • 化学療法は抗がん剤を用いてがん細胞を攻撃します。多くの場合、手術・放射線・化学療法の複数を組み合わせた総合的な治療が行われます。

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