神経内分泌腫瘍(NET)とは?

神経内分泌腫瘍(NET)とは

神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine Tumor、略称NET)は、肺、消化管、膵臓など体のさまざまな部位に発生し得る稀少な腫瘍です。神経細胞と内分泌細胞の両方の性質を持つ神経内分泌細胞が腫瘍化することで生じます。良性(非癌性)と悪性(癌性)の両方があり、増殖速度は比較的遅いことが多いです。

主な症状

腫瘍が小さいうちは自覚症状がほとんどありませんが、増大すると部位や分泌するホルモンに応じてさまざまな症状が現れます。代表的な症状は以下の通りです。

  1. 腹部の痛みや不快感
  2. 下痢
  3. 吐き気・嘔吐
  4. 体重減少
  5. 倦怠感
  6. 顔面の紅潮(フラッシング)
  7. 喘鳴や息切れ
  8. 皮膚の発疹やかゆみ
  9. 心拍数の増加や動悸
  10. 糖尿病や低血糖

診断方法

NETの診断は、画像検査(CT、MRI、PETなど)、血液検査(ホルモンや腫瘍マーカー)、そして組織診断(生検)を組み合わせて行います。画像検査では腫瘍の位置や大きさ、転移の有無を評価し、血液検査ではホルモン産生の有無を確認します。

治療の選択肢

腫瘍の種類・ステージ、患者さんの全身状態に応じて、以下のような治療が選択されます。

  • 外科手術:腫瘍の切除が可能な場合の第一選択。
  • 放射線療法:局所制御や術後の補助療法として。
  • 化学療法:進行例や転移例で使用。
  • 分子標的薬・抗血管新生薬:腫瘍の増殖や血管形成を抑制。
  • ホルモン療法:ホルモン過剰症状の緩和や腫瘍の成長抑制。

NETは診断・治療が難しいことが多く、経験豊富な多職種チーム(外科医、内科医、放射線科医、病理医、看護師など)と連携して治療にあたることが重要です。

まとめ

神経内分泌腫瘍は稀でありながら多様な症状を呈し、診断と治療には専門的な知識が必要です。早期発見と適切な治療が予後改善につながります。

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