放射線被曝者の治療法とは?
応急処置
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放射線緊急事態では、適切な防護具で放射線から保護された場合のみ、現場で被曝者の救助を行います。防護具を装着している場合は、被曝を継続しない安全な場所へ移動させます。安全距離に確保したら、呼吸と脈拍を確認し、必要に応じて心肺蘇生(CPR)を実施します。
被曝者の衣服は放射性粒子を多く保持しているため、すぐに脱がせます。その後、石鹸と水で丁寧に洗浄し、皮膚のやけどや創傷は慎重に処置します。洗浄により皮膚表面の放射性汚染を除去し、二次的な組織汚染を防ぎます。
医療処置
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医療機関では、体内から放射線を除去し、放射線による合併症を予防することが主な治療方針です。放射性ヨウ素が体内に取り込まれた場合、甲状腺に蓄積して毒性を示すため、非放射性のヨウ化カリウム(KI)を投与し、甲状腺を飽和させて放射性ヨウ素の吸収を阻害します。
放射線は骨髄や造血細胞を障害し、白血球減少を引き起こすことがあります。そのため、白血球の産生を促進し感染症リスクを低減するためのタンパク質製剤(G‑CSF など)を投与します。赤血球が減少した場合は、輸血により補います。
体内に取り込まれた放射性金属(プルトニウム等)には、プルシアンブルーやジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)を使用し、体外へ排泄させます。これらは腸管や尿中に放射性物質を結合させ、排泄を促進します。
症状に応じて抗生物質、解熱剤、制吐剤、点滴などで発熱、嘔吐、脱水などの急性症状を管理します。合併症が出た際は、適切な薬剤で対処します。
放射線量が 8 Gy を超える重度の被曝では、生存の可能性は極めて低くなります。このような場合は、疼痛管理や快適さの維持を中心に緩和ケアを提供し、自然な死を迎えられるよう支援します。必要に応じて心理カウンセリングも実施します。
長期的影響
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適切に治療が行われれば、急性放射線症状は消失し、体内から放射線は除去されます。永久的な組織障害は残りませんが、被曝者は一般人口に比べて将来的にがんを発症するリスクが高まります。定期的な検査やスクリーニングで早期発見を目指し、リスク管理のためのカウンセリングを受けることが推奨されます。
