種類
やけどによる瘢痕は大きく分けて3種類あります。ケロイド、拘縮(こうしゅく)、そして肥厚性瘢痕です。いずれも患部の可動域を制限することがありますが、形成メカニズムや見た目が異なります。
影響
瘢痕を残すやけどはすべて第3度(深度の高い)やけどです。表皮を超えて真皮・皮下組織、場合によっては筋肉や骨まで損傷し、赤み、腫れ、白変または炭化した皮膚、激しい痛みが生じます。周囲に水疱ができることも一般的です。
診断
どのタイプの瘢痕ができるかは、やけどの深さや広がり、個人の体質に左右されます。
・ケロイドは、傷口を超えて膨らんだ結節状の瘢痕が形成され、コラーゲンが過剰に産生され続けます。
・拘縮は、皮膚が縮んで網目状(ウェビング)になり、患部の伸展が阻害されます。
・肥厚性瘢痕はケロイドに似ていますが、傷口の範囲内に留まり、時間とともに徐々に薄くなります。
治療
やけど瘢痕は痛みは軽減されても機能障害を引き起こすことがあります。タイプ別の主な治療法は次のとおりです。
・ケロイド:凍結療法(クリオセラピー)、ステロイド注射、放射線療法、外科的除去など。
・肥厚性瘢痕:ステロイド注射や圧迫療法が中心で、時間経過とともに自然に薄くなることが期待されます。
・拘縮:リハビリテーションや物理療法が基本で、重症例は皮膚移植や組織拡張手術が必要です。
注意点
やけど瘢痕は感染しやすく、状態が悪化しやすいので、自己判断での診断・治療は避けましょう。やけどや瘢痕が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診し、専門医の指導を受けることが重要です。
