ストロークボリューム(心拍出量)の計算方法
概要
ストロークボリューム(SV)は、左心室が収縮時に血液を送り出す量です。健康な成人では 1拍あたり 60〜130 mL が一般的です。大量出血や心不全、重度のやけどなどで SV が著しく低下すると、酸素を運ぶ血液が不足し、細胞死や臓器不全を引き起こします。
必要なもの
- 電卓
計算手順
第一の式:SV = 心拍出量 ÷ 心拍数
- 患者が集中治療室にいて、頸部・胸部・腕のカテーテルで連続ヘモダイナミックモニタリングが可能な場合に使用します。
- 熱希釈法で測定した心拍出量(CO)を式に代入します。熱希釈法は、カテーテルから一定量の冷却染料を注入し、時間ごとの濃度変化から CO を算出する方法です。
- 心拍数(HR)はモニタから取得できるため、CO と HR を代入して SV を求めます。
第二の式:SV = 拡張期容積(EDV) – 収縮期容積(ESV)
- 左心室造影(左室血管造影)を実施した場合に使用します。X 線下でカテーテルと造影剤により心室の画像が得られます。
- 造影検査後に医師から提供される拡張期容積(EDV)と収縮期容積(ESV)を取得します。EDV は収縮前の左心室内血液量、ESV は収縮後に残る血液量です。
- EDV と ESV を式に代入し、ストロークボリュームを算出します。
