吸収

ジゴキシンはカプセルまたは腸溶性錠剤として服用した場合、約90%の吸収率が報告されています。カプセルなしの錠剤では吸収率は70〜80%に低下し、食事と一緒に服用するとさらに吸収が遅れます。

分布

ジゴキシンは主に骨格筋に蓄積するため、投与量は除脂肪体重(lean body mass)を基準に算出します。また、胎盤を通過するため、妊娠中の使用は強く推奨されない限り避けるべきです。

排泄

腎臓から排泄され、腎機能が正常な場合は体内に36〜48時間残留します。腎機能が低下していると、体内滞留は3〜5日になることがあります。

投与上の留意点

腹膜透析や血液透析を受けている患者では、ジゴキシンは組織に高濃度で蓄積しやすく、血中からの除去が困難です。そのため投与は慎重に行う必要があります。

製剤と投与経路

ジゴキシンは経口、静脈内、筋肉内の3種類の投与が可能です。小腸での吸収が胃よりも良好なため、経口投与が第一選択となります。経口投与が不可能な場合は静脈内投与が行われますが、筋肉内投与は吸収が不十分で局所痛を伴うため推奨されません。