発作性高血圧の原因と対策
発作性高血圧(パラキシズム性高血圧、偽嗅腺腫とも呼ばれる)は、血圧が急激に上昇するエピソードが特徴です。多くの場合、環境的・心理的ストレスが関与しますが、以下のような疾患が原因となることがあります。
下垂体腫瘍(嗅腺腫)
症例の約1/300に嗅腺腫が認められます。嗅腺腫はカテコラミンを過剰に分泌し、血圧上昇を引き起こします。治療は放射線療法や化学療法が主です。
パニック障害
血圧急上昇を伴う患者の約40%がパニック障害と診断されます。めまい、動悸、胸痛、制御不能感などが典型的な症状です。抗不安薬(ブスパー、パキシル、ゾロフトなど)が有効です。
偏頭痛(群発頭痛)
血管収縮による頭部の激しい痛みとともに、聴覚・言語障害、光音過敏、めまいが起こり、血圧が急上昇することがあります。慢性偏頭痛の治療にはイミトレックスなどが使用されます。
甲状腺機能亢進症
甲状腺が過剰に働き代謝が上昇すると、血圧がスパイクしやすくなります。薬物療法または甲状腺摘出術で管理します。
冠状動脈不全
心臓のポンプ機能が低下すると、血圧調整が困難になり、発作性高血圧として現れることがあります。重症例は心不全や心筋梗塞の合併が多く、心移植が最終的な治療となることがあります。
発作性高血圧は持続的ではなく、一過性の血圧上昇が主な特徴です。症状が出た場合は速やかに医師の診察を受け、原因に応じた適切な治療を受けることが重要です。
