核医学ストレステスト(パーサンチン法)
テスト前の準備
検査の前は医師の指示を必ず守りましょう。通常、検査の6時間前まで食事や水以外の飲み物は控え、24時間前からはカフェインを含む飲料や薬剤(処方薬・市販薬)を摂取しないようにします。また、検査の6時間前までの喫煙やタバコ製品の使用も避けてください。糖尿病の方はインスリン投与量の調整が必要になる場合があります。
パーサンチンの作用
従来のストレステストはトレッドミルやエアロバイクで運動負荷をかけますが、パーサンチン核医学ストレステストは安静状態(座位または仰臥位)で実施します。患者がリラックスできたらパーサンチンを血流に注入し、心臓の血管を拡張させて運動時と同等の血流増加を引き起こします。運動が危険な患者に特に有用です。
放射性トレーサー
パーサンチンの効果が現れた後に、放射性同位体が血流に注入されます。多くの場合、トリウム(^201Tl)がトレーサーとして使用され、投与量は安全基準内(通常は700ミリレード以下)です。
検査手順
トリウムが血流を循環すると、心臓への取り込み具合を画像化します。まず胸部に電極を装着し、心電図(EKG)で心拍をモニタリングします。その後、放射線科で約30分間の撮影を行い、心筋の厚みや壁の動きを評価します。画像上に薄暗い部分が見られた場合、その部位への血流が不十分であることを示し、狭窄や閉塞の可能性が考えられます。パーサンチンの作用が薄れた3〜4時間後に、再度同様の撮影を実施します。
検査の目的・活用
核医学ストレステストの主な目的は、冠動脈の狭窄や閉塞、すなわち冠動脈疾患の有無を評価することです。冠動脈疾患は心筋への血流を制限し、心筋梗塞や狭心症のリスクを高めます。また、最近心筋梗塞を起こした患者の血流状態を確認する際にも用いられます。
