インフルエンザの治療ガイドライン

自宅での治療

インフルエンザに罹患し、基礎疾患や免疫低下がなければ、まずは自宅で安静にし、免疫力がウイルスと闘えるようにサポートします。水分補給はこまめに行い、ジュースや温かいスープ(特に鶏スープ)は脱水防止と鼻詰まりの緩和に効果的です。

市販の解熱鎮痛剤や風邪・インフルエンザ用の薬を用いて症状を和らげましょう。服用は必ず添付文書の指示通りに行い、子どもや十代の若者にはアスピリンを与えないこと、アセトアミノフェン含有製品を子どもに使用する際は医師に相談することが重要です。

米国疾病予防管理センター(CDC)は、熱が下がり薬の使用が止まった後も、最低24時間は自宅で安静にし、他者への感染拡大を防ぐよう推奨しています。

医師の診察が必要なとき

以下の方はインフルエンザの症状が出たら速やかに医師の診察を受けるべきです。

  • 妊娠中の方、65歳以上の高齢者
  • 5歳未満の子ども、特に2歳未満の乳児
  • 慢性肺疾患、心疾患、喘息、免疫抑制状態(HIV/AIDS、がん治療、免疫抑制薬使用)
  • 血液、内分泌、腎臓、肝臓、代謝性疾患を抱える方
  • 19歳未満で長期的にアスピリンを服用している方

成人で以下の症状が現れた場合は緊急医療が必要です。

  • 呼吸困難、胸痛、意識混濁、激しい嘔吐、めまい

子どもにおいては、飲めない、起きない、反応がない、発疹と発熱が同時に出る、皮膚が青白いなどの症状が見られたらすぐに救急医療を受けさせてください。

処方薬による治療

症状が重い、または合併症リスクが高い場合、医師は抗ウイルス薬を処方します。代表的な薬は、経口投与のタミフル(オセルタミビル)と吸入投与のリレンザ(ザナミビル)です。

リレンザは喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)など呼吸器系の疾患を持つ患者には適しません。抗ウイルス薬の主な副作用は、吐き気、嘔吐、めまい、食欲不振です。タミフルは一部の子どもで混乱や自傷行為のリスクが高まることが報告されています。

抗ウイルス薬は発症後48時間以内に開始すると効果が最大になるため、症状が出たら早めに医療機関を受診してください。

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