両側・篩骨・上顎洞の副鼻腔疾患について
概要
米国では3,500万人以上が副鼻腔疾患に悩んでいます。副鼻腔は目と耳の後方、口蓋の上部に位置する空洞で、空気中の微粒子を肺に届く前にろ過する役割があります。細菌、アレルギー、環境要因により炎症が起こりやすく、慢性的に症状が続く場合は副鼻腔疾患と診断されます。
定義
副鼻腔は大きく「両側(前頭洞)」「篩骨洞」「上顎洞」の3種類に分けられます。
- 両側洞(前頭洞):目の上、額の後ろに位置します。
- 篩骨洞:目のすぐ後ろにあり、蜂の巣状の小空間が集まっています。
- 上顎洞:鼻の両側、目の下、口蓋の上に広がっています。
両側洞(前頭洞)炎症
両側洞の炎症は、両方の洞が同時に感染している状態を指します。風邪やインフルエンザの季節に細菌感染が起こりやすく、主な症状は鼻詰まり、黄痰、発熱、頭痛です。治療は通常、10〜14日間の抗生物質投与が行われます。
篩骨洞炎症
篩骨洞は鼻のすぐ後ろに位置し、蜂の巣状の小さな空間が多数あります。炎症や感染が起こると、鼻詰まり、嗅覚低下、目や耳の痛みが現れます。放置すると他の副鼻腔へ感染が広がる恐れがあります。
上顎洞炎症
上顎洞は鼻の下にあり、頬骨の圧痛や歯の痛み、下顎全体の痛みとして現れます。重症化すると歯根や上顎骨にまで炎症が及び、歯周感染や顎関節痛を引き起こすことがあります。治療は抗炎症薬や去痰薬で腫れを抑えることが中心です。
合併症
両側洞、篩骨洞、上顎洞の炎症が慢性化すると、慢性副鼻腔炎、膿瘍、さらには全身への感染拡大(耳、胸、脳)といった重篤な合併症を招く可能性があります。膿瘍が形成された場合は外科的除去が必要になることもあります。
