人が気絶する理由とは?

失神(syncope)とは、脳への血流が一時的に低下し、意識が失われる状態です。さまざまな要因で起こりますが、主に以下の5つに分類されます。

1. 血管迷走神経性失神(血管迷走性)

最も一般的な失神で、極度のストレスや不安、血を見ること、長時間の立位などが刺激となり、迷走神経が過剰に働きます。心拍数と血圧が急激に低下し、脳への血流が不足して意識を失います。

2. 心臓性失神

心臓の機能障害が原因です。不整脈、僧帽弁狭窄(大動脈弁狭窄)、心筋症などで心臓が十分な血液を送り出せず、脳への血流が減少し失神します。

3. 神経性失神

脳や神経系の疾患が関与します。てんかん発作、脳卒中、一過性脳虚血発作(TIA)などが血流を遮断し、一時的に意識が失われます。

4. 起立性低血圧

座位や臥位から立ち上がった際に血圧が急激に下がる状態です。脱水、特定の薬剤、基礎疾患が原因となります。血液が脚に溜まり血圧が低下し、脳への血流が不足して失神します。

5. 状況性失神

特定の状況や動作が引き金になる失神です。咳、くしゃみ、排便時の用力、大量の食事、熱中症、脱水、激しい運動などが挙げられます。これらは一時的な血流低下や心血管系への過負荷を引き起こし、意識を失います。

繰り返し失神を経験する場合は、原因特定と適切な治療のために医療機関を受診してください。

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