2型糖尿病の方は砂糖摂取量をどう管理すればよいですか
糖尿病患者の空腹時血糖目標は90〜130 mg/dL(ミリグラム/デシリットル)とされています。血糖管理の基本は、炭水化物の摂取制限、適度な運動、そして必要に応じた薬物療法の3つです。
血糖コントロールが不十分な場合、失明、心疾患、四肢切断、神経障害など重篤な合併症を招く恐れがあります。喉の渇きが続く、頻尿、過度の空腹感、傷の治りが遅いといった症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
炭水化物の摂取管理
単糖や二糖(果糖、ショ糖)や複合炭水化物は血糖値に直結します。血糖値を適正範囲に保つためには、これらの摂取量をコントロールする必要があります。
個々の状態に合った炭水化物量は医師が判断しますが、目安として1食あたり45〜60gがよく用いられます。
炭水化物を減らすと血糖値は下がります。1日のうちに均等に分けて摂取し、過剰な一食を避けると血糖の変動も抑えられます。
運動
筋肉は血中のブドウ糖をエネルギー源とします。運動により筋肉の働きが活発になると、血糖が消費されて低下します。
30分以上の有酸素運動は、血糖値を約50 mg/dL下げる効果があります。
筋力トレーニングも、安静時に筋肉がブドウ糖を利用するようになるため、長期的に血糖値を下げやすくします。
薬物療法
血糖コントロールを助ける薬は多数あります。
- スルホニルウレア系:膵臓にインスリン分泌を促す。例:グリブリド(Diabeta)、グリピジド(Glucotrol)、グリメピリド(Amaryl)。
- メグリチニド系:同様にインスリン分泌を促す。例:ナテグリニド(Starlix)、レパグリニド(Prandin)。
- ビッグアナイド系(メトホルミン):筋細胞のインスリン感受性を高め、肝臓の糖新生を抑制。
- チアゾリジン系:ビッグアナイドと同様の作用。例:ピオグリタゾン(Actos)、ロシグリタゾン(Avandia)。
- アルファグルコシダーゼ阻害薬:炭水化物の吸収を遅らせる。例:アカルボース(Precose)、ミグリトール(Glyset)。
- インスリン製剤:速効型・持続型などがあり、必要に応じて併用。注射が唯一の投与方法。
多くの場合、2種類以上の薬剤を組み合わせて血糖コントロールを行います。薬剤ごとに効果と副作用がありますので、医師と相談しながら選択してください。
その他の対策
- タンパク質や脂質の摂取を増やすと、炭水化物の総量が減り、血糖への吸収速度も緩やかになります。
- 食物繊維は炭水化物の血糖変換速度を遅くし、血糖の急上昇を防ぎます。繊維質の多い食品を積極的に摂りましょう。
- 血糖指数(GI)や血糖負荷(GL)を指標に食事を選ぶと、血糖スパイクを抑えることができます。低GI・低GLの食品を中心にすると効果的です。
