糖尿病患者におけるケトンとは何か
通常、体はエネルギー源としてブドウ糖(グルコース)を利用します。ブドウ糖が不足すると、体は脂肪を燃焼させてエネルギーを作り、ケトンと呼ばれる化学物質を生成します。ブドウ糖が利用できない状態は、インスリンが不足して糖を燃やせない場合や、食事摂取が不十分な場合に起こります。
インスリンと糖尿病
インスリンは体内の血糖値を調整するホルモンです。糖尿病患者では、インスリンの分泌が不足しているか、体の細胞がインスリンに対する感受性を失っています。
ケトンは危険か
糖尿病でない人にとって、ケトンは飢餓状態への自然な反応です。しかし糖尿病患者では、インスリンが十分に供給されないと、危険なほど高いケトン濃度に達し、生命を脅かす状態になることがあります。
糖尿病性ケトアシドーシス
インスリンが不足すると、体は脂肪の燃焼を続け、肝臓でケトンとケト酸が大量に生成されます。これにより血液のpHが低下し(酸性化)、糖尿病性ケトアシドーシスという緊急事態が発生します。直ちに医療機関での処置が必要です。
ケトン測定
糖尿病患者は通常、毎日ケトン濃度をチェックすることが推奨されます。市販の尿検査キットや血液検査キットを使用できます。尿検査で中等度以上のケトンが検出されたり、血中ケトンが1.0 mmol/Lを超える場合は、すぐに医師に連絡してください。
留意点
1型糖尿病患者は危険なケトン濃度になるリスクが最も高いです。2型糖尿病でも、インスリン抵抗性が急激に増大したり、インスリン分泌が著しく低下した場合はリスクが高まります。
