糖尿病の診断基準はどの血糖値ですか?
糖尿病患者は血糖値が高く、食事から摂取したブドウ糖をエネルギーに変換しにくい状態です。糖尿病と診断された際には、血糖値を測定して適正範囲にあるか確認します。血糖値が常に高い場合は糖尿病と判断されます。
糖尿病の種類
- 1型糖尿病:主に若年者に発症し、インスリンを全く産生できなくなるため、インスリン注射が必須です。インスリン依存性糖尿病とも呼ばれます。
- 2型糖尿病:成人に多く見られ、インスリン抵抗性(インスリンの働きが低下)から始まります。進行すればインスリン注射が必要になることもありますが、食事療法や運動で管理できるケースもあります。
- 妊娠糖尿病:妊娠中に発症し、母体と胎児の健康管理が重要です。
- 前糖尿病:血糖値は正常より高いものの、糖尿病と診断できる基準には達していません。国立腎臓財団のデータによると、前糖尿病患者の約10年以内に2型糖尿病へ移行するケースが多いです。
血糖値はどのように測定するか
喉の渇き、急激な体重変化、頻尿、倦怠感、視力低下、イライラなどの症状がある場合、2日間にわたり別々の検査を受けて糖尿病の有無を確認します。主な検査は以下の通りです。
- 空腹時血糖測定(Fasting Plasma Glucose, FPG)
- 経口ブドウ糖負荷試験(Oral Glucose Tolerance Test, OGTT)
- ランダム血糖測定(Random Plasma Glucose, RPG)※糖尿病の診断のみで、前糖尿病の判定には使用しません。
検査結果の基準:空腹時血糖測定
空腹時血糖測定の基準は以下のとおりです(国立腎臓財団):
- 正常:99 mg/dL 以下
- 前糖尿病:100〜125 mg/dL
- 糖尿病:126 mg/dL 以上(薬物療法や生活習慣の改善が必要)
検査結果の基準:経口ブドウ糖負荷試験
糖分を含む飲料を摂取後、2時間経過した時点の血糖値で判定します(国立腎臓財団):
- 正常:139 mg/dL 以下
- 前糖尿病:140〜199 mg/dL
- 糖尿病:200 mg/dL 以上
検査結果の基準:ランダム血糖測定
食事の有無に関係なく測定できる検査です。糖尿病症状がある状態で血糖値が200 mg/dL 以上の場合、糖尿病と診断されます。診断の確実性を高めるため、別日に再検査が推奨されます。
