糖尿病におけるボーラスインスリンの計算方法
はじめに
1型糖尿病は、食事や運動の管理に加えて、血糖値を下げるために人工インスリンを使用する必要がある複雑な疾患です。食事時のインスリン投与量や高血糖を補正するインスリン量は、簡単な計算式を使えば迷うことなく求められます。
必要なもの
- インスリンポンプ
- インスリン(速効型)
手順
- 基礎インスリン量(ベースライン)を決める
体重(kg)を4で割ると、1日の総インスリン投与量(単位)が概算できます。総量の40〜50%が基礎インスリンです。例えば、体重60kgなら60÷4=15単位が総量となり、基礎インスリンは約7〜8単位です。基礎インスリンはポンプが24時間にわたって自動的に注入します。 - 現在の血糖値を測定する
血糖測定器と試験紙を用意し、指先から血液を採取して測定します。測定結果は、ボーラスインスリン量を算出する際の基礎データとなります。 - 炭水化物カバー量を算出する
速効型インスリン1単位で相殺できる炭水化物は、一般的に12〜15gです。食事の総炭水化物量を把握し、上記の数値で割ることで必要な単位数が求められます。例:食事が45gの炭水化物を含む場合、45÷15=3単位がカバー量です。 - 高血糖補正量を算出する
測定した血糖値が目標範囲外の場合、速効型インスリン1単位で血糖値は約50 mg/dL下がります。目標血糖値(例:100 mg/dL)との差を求め、その差を50で割ると補正に必要な単位が得られます。 - 総ボーラスインスリン量を決めて投与する
炭水化物カバー量と高血糖補正量を足し合わせた合計が、食事前にポンプで投与すべきボーラスインスリン量です。ポンプのボタンを操作して、設定した単位数を投与します。
まとめ
以上の手順と計算式を使えば、食事ごとのインスリン投与量や高血糖の補正量を自分で簡単に算出できます。定期的に医師や管理栄養士と相談し、計算結果が自分の体調に合っているか確認しましょう。
