レミケード(インフリキシマブ)患者向け情報
レミケード(インフリキシマブ)は、クローン病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎の治療に用いられる生物学的製剤です。1998年に米FDAの承認を受け、点滴投与されます。
投与量
投与量は体重と疾患により異なります。成人の場合、クローン病・乾癬性関節炎・潰瘍性大腸炎・強直性脊椎炎は体重1kgあたり5mg、関節リウマチは1kgあたり3mgが標準です。小児の投与は医師が個別に決定します。
初回は「ロードドーズ」として、初回投与後2週間目に2回目、6週間目に3回目を行い、その後は8週間ごとに1回投与します。必要に応じて投与量増加や投与間隔短縮が検討されます。
副作用
主な副作用として、咳、めまい、失神、腹痛、頭痛、鼻づまり、嘔吐、筋肉痛、鼻水、くしゃみ、喉の痛み、息切れ、胸部圧迫感、喘鳴、倦怠感などがあります。
まれに、背部痛、下痢、口角炎、頻尿、血尿・濁尿、排尿困難、血圧変動、皮疹、口内炎、頬骨や眼周囲の圧痛、爪周囲の皮膚炎、舌や口内の白斑、膣のかゆみ・灼熱感・分泌物などが報告されています。
リスク
レミケード使用中は以下のリスクが高まります。
- 感染症(結核、血液感染、肺炎など)
- 肝障害(黄疸、右上腹部痛、発熱、濃色尿、倦怠感)
- 血液障害(出血、皮下出血、貧血、持続熱)
- 神経系障害(しびれ、筋力低下、視覚変化、痙攣)
- 心不全
- ループス様症候群(胸痛、関節痛、息切れ、日光過敏性の発疹)
- リンパ腫などの悪性腫瘍
これらの症状が疑われる場合は速やかに医師に相談してください。
使用上の留意点
投与前に結核検査と血液検査を実施し、安全性を確認します。感染症がある状態では投与を中止し、感染が解消するまで治療を延期します。また、レミケードは免疫抑制作用があるため、感染リスクが高まります。体調不良の人との接触は避けましょう。
警告
アレルギー反応が現れた場合は、呼吸困難、蕁麻疹、血圧変動、胸痛、発熱、寒気、顔面や手の腫れなどが挙げられます。症状が出たら直ちに投与を中止し、医師の指示で静脈内ベナドリル(ジフェンヒドラミン)を投与します。投与後に症状が出た場合は速やかに医師へ連絡してください。重篤なアレルギー反応がある方はレミケードの使用が禁忌となります。
