クローン病の症状と治療法
症状
クローン病は突然症状が現れることがあります。頻繁な下痢は睡眠や日常生活に支障をき、腹部の痙攣や、重症例では吐き気・嘔吐を伴います。その他、血便、潰瘍、体重減少、食欲不振も見られます。
瘻孔(フィスタル)
病状が進行すると、腸と他の臓器や皮膚を結ぶ瘻孔が形成されることがあります。瘻孔は膿瘍を伴い、皮膚表面に膿がたまることもあります。
その他の症状
- 高熱や倦怠感
- 関節炎や眼の炎症
- 皮膚障害、肝臓・胆管の炎症
- 子どもの場合、成長遅延や性的発達の遅れが起こることがあります。
原因
かつてはストレスや食事が原因と考えられていましたが、現在は遺伝的要因が重要視されています。患者の約20%に家族歴があり、NOD2/CARD15遺伝子変異がリスクを高めます。また、免疫系の異常が腸の炎症を引き起こすことも知られています。
合併症
- 腸閉塞
- 栄養不良
- 肛門周囲の裂傷(裂肛)
- 胆石
- 長期間(10年以上)にわたり全結腸に炎症が及ぶと、大腸がんリスクが上昇します。
治療法
症状緩和のためにさまざまな薬剤が使用されます。
- スルファサラジンやメサラミンなどの抗炎症薬
- 免疫抑制剤(ステロイドや免疫調整薬)で免疫反応を抑制
- 抗生物質は瘻孔や有害菌の増殖を抑えるのに有効
- 下痢止め(例:プシリウム)や栄養補助剤
患者ごとに最適な治療計画を医師と相談しながら決定します。
