胃の解剖・機能と主な疾患
胃とは
胃は腹部左上部に位置する筋肉質の臓器で、主に次の3つの役割を果たします。
- リズミカルな収縮による食物の機械的砕砕。
- 胃液と混ざり合うことでの化学的消化。
- 小腸へ送られるまでの一時的な貯蔵。
胃の働き
胃壁は平滑筋4層で構成され、収縮により食物をかき混ぜ、酸性の胃液と混合します。内側の粘膜は保護粘液を分泌し、塩酸から壁を守ります。
咀嚼後、炭水化物は口腔で分解が始まります。食塊が胃に到達すると、塩酸と酵素ペプシンがタンパク質の消化を開始します。G細胞が分泌するホルモンガストリンは、胃液の分泌を促進し、筋肉の運動性を高めます。
食物は数時間胃に滞留し、半液状のキームへと変化します。このキームは徐々に十二指腸へ放出され、吸収が行われます。
主な胃の疾患
- 胃炎 – 胃粘膜の炎症。
- 消化性潰瘍 – 胃内面にできる痛みを伴う潰瘍。
- 胸焼け・逆流性食道炎(GERD) – 胃酸が食道を刺激する状態。
- 胃がん – 胃組織に発生する悪性腫瘍。
