障がい者向けの合理的配慮とアクセシビリティ
米国障害者法(ADA)は、事業者や行政機関に対し、障がい者が合理的配慮を受けられるよう義務付けています。障がいとは、主要な日常生活活動に影響を与える身体的・精神的な状態を指し、自己管理、視覚・聴覚、立位・呼吸・荷重などが含まれます。合理的配慮は、障がい者がアクセスし、参加できる環境を整えることです。
雇用における合理的配慮
- 障がい者が他の従業員と同等の「利益と特権」を享受できるようにすることです。具体例としては、研修や福利厚生(食堂、交通、ジム利用)へのアクセス、適応型コンピュータ機器、代替フォーマットでの情報提供、バリアフリーのオフィスや作業場などがあります。雇用主は合理的配慮を提供する義務がありますが、過度の負担(undue hardship)がある場合は配慮義務が免除され、その負担を証明しなければなりません。
住宅における合理的配慮
- 障がい者は他の人と同等に住宅を利用する権利があります。政府が支援する住宅は、合理的配慮を提供しなければなりません。配慮が必要な場合は、住宅当局に申し出ることで、過度の負担がなければ対応が行われます。代表的な例は、ブライユの部屋番号表示、バリアフリー駐車場、スロープ、第三者支払いの受け入れなどです。
教育における合理的配慮
- 障がいをもつ学生は、幼稚園から大学まで、すべての教育機関で平等に学ぶ権利があります。地方教育委員会は、3歳から21歳までの生徒に個別教育プログラム(IEP)を提供し、必要な配慮を行います。対象となる配慮は、教材の代替形式、適応型コンピュータ、評価方法や課題の変更、バリアフリーの校舎や教室などです。高等教育機関でも、入学者・在学生に対して合理的配慮が義務付けられています。
公共交通機関における合理的配慮
- 障がい者は公共交通を平等に利用できなければなりません。バスやバン、スクールバスは車椅子利用者に対応した設計が求められ、自治体はパラトランジットサービスを提供します。新設の歩道は段差のないカーブカットを設置し、車椅子でも安全に横断できるようにします。代表的な配慮は、車椅子用リフトやスロープ、広いドア、低い敷居、手すりなどです。
