多嚢胞性卵巣症候群(Polycystic Ovarian Syndrome、略称PCOS)は、米国で約10人に1人の女性が罹患している一般的な疾患です。根本的な治療法はなく、症状の緩和が主な対策となります。その中で、ホルモン避妊薬はPCOSの様々な症状をコントロールする重要な手段です。

ホルモンバランスの調整

  • PCOSではエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れがちです。ホルモン避妊薬(コンビネーションピル)を服用することで、これらのホルモンを安定させ、月経周期を整えます。

卵胞(嚢胞)の抑制

  • 避妊薬に含まれるエストロゲンは卵巣内の嚢胞形成を抑制し、既にできている嚢胞の縮小を促します。

にきび・皮脂過剰の改善

  • ホルモンの乱れによりにきびや皮脂分泌が増えるPCOS患者に対し、避妊薬は皮脂腺の活動を正常化し、肌トラブルを軽減します。

排卵不全(無排卵)の補正

  • 多くのPCOS患者は自然排卵が起きにくくなりますが、ホルモン避妊薬は排卵を誘導し、妊娠の計画が必要な場合の管理を容易にします。

子宮内膜の過形成防止

  • 不規則な月経により子宮内膜が厚くなると、子宮体がんのリスクが高まります。避妊薬は周期を整え、内膜が適切に剥がれ落ちるようにします。