肝臓損傷のサインと症状

肝臓の概要

肝臓は胃の下に位置する大型の茶色い臓器です。主な機能は脂肪の分解、体に有害な物質が血流に入るのを防ぐこと、重要なビタミンやミネラルの貯蔵、尿の主成分である尿素の生成です。肝臓が損傷すると、有害物質が血流に漏れ出したり、ビタミンや栄養素のバランスが崩れたり、コレステロール産生が過剰または不足したりします。肝臓の疾患は大きく「肝疾患」「肝臓がん」「肝硬変」の3種類に分類されます。

肝疾患

肝疾患は肝臓に炎症を起こし、正常な機能を阻害するさまざまな状態を指します。主な症状は右肋骨下部の鋭い腹痛、倦怠感、嘔吐を伴う悪心、腹部や脚のむくみ、食欲不振による体重減少です。

肝臓がん

肝臓がんは癌細胞が肝臓に腫瘍を形成する状態です。原発が肝臓にある場合も、他の部位から転移してくる場合もあります。主な症状は右肋骨下部の圧痛・腫れ、嘔吐を伴う悪心、原因不明の体重減少や食欲不振、腹部の痙攣や痛み、全身の倦怠感です。

肝硬変

肝硬変は肝臓の構造が変形し、死んだ肝細胞が瘢痕組織に置き換わる疾患です。新たに生成された肝細胞が集まり、胆管や血管を塞ぐことがあります。これにより血小板などの重要な血液成分の産生が低下します。主な症状は出血しやすい、全身の倦怠感、原因不明のかゆみ、食欲不振による体重減少です。

黄疸

肝臓の損傷に共通する症状として黄疸があります。皮膚や眼球の白い部分が黄色く変色するのが特徴です。肝臓が尿素や胆汁を適切に処理できなくなると、これらの老廃物が血流に漏れ出し、黄疸を引き起こします。

肝臓の損傷が疑われる場合は、医師の診察、血液検査、尿検査、MRIやCTなどの画像診断が必要です。尿が濃い色になる、出血しやすいなどの症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。

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