小児の腹部てんかん
定義
腹部てんかんは、重度の胃腸症状と脳波(EEG)上での痙攣活動が同時に認められる疾患です。主に小児に発症しますが、成人でも発症例が報告されています。
症状
主な症状は突発的な激しい腹痛で、数秒から数分続くことがあります。腹痛に嘔吐や吐き気を伴うことが多く、発作後には全身の倦怠感が残ります。また、全身性の痙攣や意識混濁、視覚障害、めまい、反応消失などの発作が見られることがあります。小児では痛みの後に恐怖感や泣き叫ぶ様子が見られることが多いです。症状は発作ごとに変化し、同じ子どもでも異なるエピソードで症状が異なることがあります。
前駆症状(オーラ)
オーラは本発作に先行する軽度の痙攣で、腹部てんかんでもよく見られます。子どもは胸部にかけて不快感が広がるような胃の違和感として感じ、言葉で説明できないことが多いです。この感覚の後に急激な腹痛が始まり、主症状へと移行します。
原因と診断
腹部てんかんの原因は明確に解明されていません。診断にはEEGで痙攣活動が確認されることが必須です。希少疾患であるため、原因が脳に起因するのか腹部に起因するのかは未だ不明です。診断はしばしば治療反応を観察しながら行われ、EEGで異常が認められ、抗痙攣薬投与後に症状が改善すれば腹部てんかんと診断されます。
治療
他のてんかんと同様に、抗痙攣薬(抗てんかん薬)による治療が基本です。適切な薬剤を投与することで腹痛や発作の頻度が軽減し、生活の質が向上します。
