非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)におすすめの食事と生活習慣
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、米国で約2〜5%の成人に見られる肝臓の炎症性疾患です。肝臓に脂肪が蓄積し、特に中年の肥満者に多く発症します。現在有効な薬物療法は確立されていないため、体重管理やコレステロール低下といった生活習慣の改善が重要とされています。
非アルコール性脂肪性肝炎とは
NASHは、アルコール性肝疾患と類似した症状を示しますが、飲酒量がほとんどない人に発症します。主なリスク要因は肥満、高コレステロール、糖尿病などです。初期は自覚症状が少なく、放置すると疲労感や体重減少、全身の倦怠感が現れ、最終的には肝硬変に進行する可能性があります。効果的な薬剤がないため、基礎疾患の管理が治療の中心となります。
体重減少の重要性
体重を10%程度減らすだけでも、肝臓に蓄積した脂肪量が減少し、肝細胞へのダメージが軽減されます。バランスの取れた食事と適度な運動で、無理のない減量を目指しましょう。
コレステロール管理
血中コレステロールを下げることも肝臓の健康維持に効果的です。米国国立衛生研究所が推奨する「Therapeutic Lifestyle Changes(TLC)食事療法」では、飽和脂肪酸の摂取を控え、オリーブ油やカノラ油、ピーナッツ油などの一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸に置き換えることが推奨されています。
具体的な食事指針
TLC食事療法の目安は以下の通りです。
- 果物:1日2〜4食分
- 野菜:1日3〜5食分
- 全粒穀物、パン、パスタなど:1日6〜11食分
- 肉、鶏肉、魚は合計で1日5食分まで
- 甘味料やスナックは、カロリー制限内で脂肪分が少ないもの、または不飽和脂肪で調理されたものを選ぶ
これらのポイントを日常に取り入れることで、NASHの進行リスクを低減し、肝臓の機能を保つことが期待できます。
