Clostridium sordellii の特徴
Clostridium sordellii は土壌に常在する稀少な嫌気性細菌です。主に消化管や泌尿生殖器に侵入し、関節炎、心内膜炎、肺炎、さらには致死率の高い毒性ショック症候群(TSS)を引き起こすことがあります。感染は基礎疾患を有する人や、妊娠・出産・人工妊娠中絶後の女性に多く見られます。
症状
- 悪心、嘔吐、下痢、発熱なしの激しい腹痛などが主な症状です。これらは手術後や分娩・中絶後に細菌が増殖した際に現れます。
合併症
- Clostridium sordellii は毒性ショック症候群を誘発することがあります。突然の低熱、頻脈、血圧上昇、浮腫の拡大、血漿の喪失による血液濃縮(ヘモコンセントレーション)などが典型的な兆候です。
感染経路
- 医療処置、出産、人工妊娠中絶の際に人体に侵入すると考えられていますが、病院内での定着メカニズムは未解明です。2009 年に米国産科婦人科学会誌に掲載された研究では、妊産婦の未診断婦人科疾患と Clostridium sordellii の関連が示唆されています。
リスクが高い集団
- 妊娠中または出産・中絶直後の女性が最も感染リスクが高いです。CDC の調査によれば、出産や中絶後の膣内感染は比較的頻繁に見られますが、重篤な症例はまれです。非妊娠女性でも約10%が膣内にこの菌を保有していることが報告されています。
