回虫症(ピンワーム感染症)の原因・症状・治療と予防法
回虫症は、回虫(ピンワーム)の卵や成虫を誤って摂取したことにより起こる寄生虫感染です。症状は軽微であることが多く、最も一般的な訴えは肛門周辺のかゆみです。米国で最も頻度の高い虫感染症であり、世界中で見られます。特に学齢期の子どもに罹患しやすいですが、治療は簡単です。
原因
回虫は細長い小さな線虫で、主に小腸と直腸に寄生します。成虫は約5mm程度の大きさで、白色の糸状に見えることから「糸虫」とも呼ばれます。指の爪の下に付着しやすく、誤って口に入ると小腸で成長し、雌虫は夜間に肛門周囲の皮膚に卵を産み付けます。
症状
すべての患者が症状を示すわけではなく、軽症の場合は自覚がありません。最も頻出するのは激しい肛門のかゆみで、特に夜間に強くなります。かゆみによる睡眠障害が起こり、日中のイライラや不安につながることがあります。女性の場合は膣周囲にもかゆみを感じることがあります。
治療
回虫症は経口薬で簡単に治療できます。処方薬または市販薬があり、医師の指示に従って使用します。通常は1回目の投薬後、2週間後に再投薬し、卵の孵化を防ぎます。治療期間中は毎朝入浴し、寝具や衣類は熱湯で洗濯するなど、徹底した衛生管理が必要です。感染者と密接に接する家族や同居者も同時に治療することが推奨されます。
リスクが高い人
子どもは手指を口に入れる機会が多く、学校や保育園での集団生活により感染が拡大しやすいため、最もリスクが高いです。子どもの介護者や保護者も感染しやすく、同時に治療が必要です。また、施設に入所している高齢者や障害者も密集環境での感染リスクが高いです。
予防
予防の基本は徹底した手洗いです。食事前・トイレ後・おむつ交換後は必ず石鹸で手を洗いましょう。特に学齢期の子どもには、手洗いの習慣をしっかり教えることが重要です。さらに、寝具や衣類は定期的に高温で洗濯し、爪は短く清潔に保つことで再感染を防ぎます。
