原虫が引き起こす代表的な疾患とは?
マラリア
Plasmodium属が原因で、感染したメスのハマダラカの蚊に刺されて感染します。主な症状は発熱、悪寒、発汗、頭痛、筋肉痛、倦怠感、貧血などです。
アフリカ睡眠病(トリパノソーマ症)
Trypanosoma brucei gambiense と T. b. rhodesiense が原因で、ツェツェバエに刺されて感染します。初期は発熱、頭痛、倦怠感、関節痛が現れ、治療しないと意識障害、痙攣、最終的に昏睡に至ります。
シャーガス病
Trypanosoma cruzi が原因で、トリアトミンバグ(通称「キスバグ」)に刺されて感染します。急性期は発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛、顔面・眼瞼の腫れ、皮疹が見られ、慢性期には心筋障害、消化管障害、神経症状が出ます。
リーシュマニア症
内臓型(カラアザール)
Leishmania属が内臓に感染し、発熱、体重減少、倦怠感、貧血、脾臓・肝臓肥大を引き起こします。
皮膚型
皮膚に潰瘍や痕が残ることがあります。
粘膜皮膚型
鼻・口・喉の粘膜に潰瘍や組織破壊を起こし、見た目に大きな障害を残します。
ジアルジア症
Giardia intestinalis が原因で、汚染された食物や水から感染します。水様性下痢、腹痛、膨満感、ガス、嘔吐などが主症状です。
アメーバ赤痢(アメーバ症)
Entamoeba histolytica が原因で、無症状から赤痢様下痢まで症状は幅広いです。腹痛、下痢、発熱があり、重症例では腸穿孔、肝膿瘍、他臓器への感染が起こります。
アフリカトリパノソーマ症(家畜のナガナ)
Trypanosoma congolense、T. brucei brucei、T. vivax が原因で、家畜に発熱、体重減少、倦怠感、貧血、回転行動や痙攣などの神経症状を引き起こします。
バベシア症
Babesia属が原因で、ダニに媒介されるマラリア様疾患です。発熱、悪寒、発汗、筋肉痛、倦怠感、貧血が主な症状です。
トキソプラズマ症
Toxoplasma gondii が原因で、ほとんどは無症状ですが、免疫低下者、妊婦、胎児では重篤化します。発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節腫脹が見られることがあります。
アカントアメーバ角膜炎
Acanthamoeba属が角膜に感染し、主にコンタクトレンズ使用者に発症します。適切に治療しないと視力低下や失明につながります。
以上は原虫が引き起こす代表的な疾患の一例です。感染症は地域や生活環境によりリスクが異なりますので、症状が現れたら早めに医療機関を受診し、予防策を徹底してください。
