ヘロイン乱用の身体的サイン
2008年、米国国立薬物取締局の調査によると、380万人がヘロインを一度でも使用したと報告しています。違法薬物はすべて健康リスクがありますが、ヘロインは不衛生な使用方法と極度の依存性により特に有害です。離脱は痛みを伴い、身体への影響は使用開始直後から徐々に悪化します。実際、他の合併症や感染症が現れる前に、身体的なサインが現れることが多いです。
注射痕(ニードルマーク)
ヘロイン依存者は、血流が速く効き目が強い静脈内・筋肉内注射を頻繁に行います。数時間ごとに再注射が必要なほど依存性が高く、清潔でない注射器を使用すると、注射部位に暗紫色の斑点や血管・筋肉の打撲痕が残ります。足の指の間や足側面に隠れて注射するケースも報告されています。
呼吸困難
ヘロインを投与した直後に浅く速い呼吸が見られます。ヘロインは吸入でも注射でも、内部の筋肉や臓器組織を刺激し、免疫力低下と肺胞表面の炎症を引き起こします。その結果、肺炎などの呼吸器感染症にかかりやすく、長期使用により肺・肝臓・腎臓の粘膜に感染が広がることがあります。
目の変化
散瞳や目の光沢はオピオイド乱用の典型的なサインです。健康な人は暗所で瞳孔が拡大し、明るい場所で縮小しますが、ヘロイン使用者は暗闇でも瞳孔が極端に縮小し、薬の効果が薄れ始めると急激に拡大します。使用頻度が高くなるほど、瞳孔の拡張・収縮が不規則になります。
体温の変化(寒熱感)
ヘロインの注射は心拍数を上げ、顔や四肢が赤くなる「フラッシュ」が現れます。急激な興奮状態になる人もいれば、逆に落ち着き過ぎて孤立する人もいます。興奮が収まると、皮膚が湿っぽくなり、震えや寒気が出ます。これらは数時間後に起こる離脱症状の初期サインでもあります。
