薬物・アルコール依存症治療のスクリーニング手法
多くのアルコール依存症や薬物依存症の患者は問題を認めず、否認の状態にあります。そのため、治療施設で行われるスクリーニングは、本人が状況を自覚する最初の機会となります。
観察
治療施設の医師やカウンセラーは、スクリーニング時に様々な質問を通じて患者の状態を観察します。質問は軽いものから、深く掘り下げるものまで多岐にわたります。
依存の兆候
依存の主な兆候は次の四つです。
- 渇望(強い使用欲求)
- 制御不能(止められない)
- 身体的依存(離脱症状:発汗、吐き気など)
- 耐性(同じ効果を得るために量が増える)
診断のための質問例
米国国立アルコール乱用研究所(NIAAA)では、以下のような質問がスクリーニングで用いられます。
- 「飲酒量を減らすべきだと感じたことがありますか?」
- 「飲酒に対して他人から批判され、イライラしたことがありますか?」
診断基準
米国精神医学会(APA)が定めた依存症の診断基準は次の項目を満たす必要があります。
- 耐性の増加
- 離脱症状の出現
- 意図した以上に使用する
- 使用を減らそうとして失敗する
- 社会的・職業的・レクリエーション活動を放棄する
- 問題が明らかでも使用を続ける
治療オプション
依存症治療には主に以下の四つの選択肢があります。
- リハビリテーションセンター(入院・外来治療)
- 長期入所型プログラム(重度の場合)
- アルコホーリクス・アノニマス(AA)などの自助グループ
- 個別カウンセリングや薬物療法
