ニコチン依存の心理的中毒に対するレーザー療法

依存の兆候

心理的なニコチン依存は、喫煙欲求を引き起こす行動パターンとして現れます。例として、起床直後にタバコが欲しい、運転中に必ず吸いたくなる、社交や飲酒、電話中に吸う、ストレスが欲求を刺激するなどがあります。依存を克服するには、身体的な依存と併せてこの心理的欲求にも対処する必要があります。

レーザー療法とは

低出力レーザーを用いた療法は、鍼灸や指圧の概念を取り入れた非侵襲・薬物不使用の総合的な禁煙支援法です。針や手ではなく、レーザー光で特定のツボを刺激し、細胞機能を活性化させます。光刺激によりエンドルフィンが分泌され、自然な鎮痛・気分向上効果が期待できます。

レーザー療法の施術プロセス

耳・顔・手の鍼灸と同様のツボに、LED光源から発せられる600〜900nmの冷光を照射します。光は細胞膜に吸収され、細胞活動を活性化しエンドルフィン産生を促します。

エンドルフィンの増加は、ニコチンへの身体的・心理的依存を緩和し、離脱症状や渇望を軽減します。また、睡眠障害の改善や全体的なウェルビーイングの向上、禁煙後の体重増加リスク低減にもつながります。

治療期間

禁煙直後、特に最初の72時間は離脱症状が最も強く現れます。そのため、治療は禁煙開始直後の2日間にわたって行うのが効果的です。1回のセッションは約30分で、痛みはありません。初回はカウンセリングと第一回のレーザー施術、翌日に2回目の施術を受けます。

議論と論争

2006年、米国食品医薬品局(FDA)は、非営利団体Public Citizenから低出力レーザー療法を禁煙支援に用いることへの科学的根拠が不十分であるとして販売促進の禁止要請を受けましたが、現在のところFDAはこの要請を受け入れていません。一方、同療法はバイオ刺激による疼痛緩和目的での承認は受けています。

薬物依存 - 関連記事