アルコールデトックスで使用される離脱薬の概要
イリノイ大学医学部のノーマン・S・ミラー博士やフロリダ大学脳研究所のマーク・S・ゴールド博士など、複数の医師・研究者は、アルコール離脱症状が重篤化すると命に関わる危険があるため、適切な薬物療法が重要と指摘しています。医師の指示のもと正しい用量で投与すれば、脳障害や痙攣のリスクを低減できます。
ベンゾジアゼピン系薬剤
離脱症状緩和に最も効果的とされるのはベンゾジアゼピン系薬です。代表的な薬剤は以下の通りです。
- 長時間作用型:リブリウム(Librium)やバリウム(Valium)。
- 短時間作用型:アティバン(Ativan)やセラックス(Serax)。
これらは作用時間の長さが異なるため、患者の状態に合わせて選択されます。ただし依存性のリスクがあるため、処方と管理は慎重に行う必要があります。
Antabuse(アンタビュース)
離脱症状が落ち着いた後も再飲酒のリスクが高いと判断された場合に使用されます。アルコール摂取に対して強い嘔吐感・めまい・吐き気を引き起こすため、飲酒を思いとどまらせる効果があります。効果を得るには患者が継続的に服用し、治療意欲があることが前提です。
Naltrexone(ナルトレキソン)
ナルトレキソンは脳内の報酬系ニューロンに作用し、アルコールへの渇望を抑制します。効果は個人差があり、医師の指示のもと継続的に服用する必要があります。
