アルコールデトックスの概要と期間
事実
体内からアルコールを排除し、離脱症状を管理するプロセスを「デトックス」と呼びます。治療施設やプログラムに入る際の最初のステップであり、その後に長期的なリハビリが続きます。離脱症状の出方や重症度は、飲酒歴や依存度に比例します。一般的にアルコールデトックスは 1〜5 日で完了しますが、脳や身体への長期的な影響により、うつや「ぼんやり感」などは数週間から数か月続くことがあります。
離脱症状
飲酒をやめようと考えている方は、必ず医療機関での相談が必要です。中等度の依存者が報告する主な症状は、めまい、頭痛、吐き気・嘔吐、発汗、震え、痙攣、不眠、集中困難、血圧・心拍数の上昇、そして飲酒衝動です。重症例では「せん妄(DTs: delirium tremens)」が起こり、幻覚、意識混濁、興奮、記憶障害、発熱、極度の高血圧・頻脈、痙攣などが見られます。
デトックスの実施方法
デトックスは、完全にアルコール摂取を中止する期間です。入院、外来、または専門のリハビリ施設で行うのが安全です。血圧降下薬、抗痙攣薬、鎮静剤、点滴による水分・ビタミン補給など、医療的に症状緩和が可能です。通常、デトックスは 3〜4 日で終了し、その後に長期治療へ移行します。
長期治療の選択肢
個々の状態や依存の重さに応じて、心理療法、薬物療法、社会的支援が組み合わされます。薬物療法では、飲酒時に不快感を引き起こすジスルフィラム、飲酒欲求を抑えるナトレキソンやアカンプロサートなどがあります。家族や友人を巻き込んだ社会的支援は、家庭や職場での問題解決を助けます。心理療法は、飲酒の根本原因を理解し、再発防止のスキルを身につけることを目的とします。
できることは何か
まずは自分に問題があることを認め、専門家の助けを求めましょう。治療中は医師の指示に従い、バランスの取れた食事、ビタミン摂取、禁煙・カフェイン控えめ、十分な睡眠、適度な運動を心がけます。また、アルコホーリクス・アノニマス(AA)などのサポートグループへの参加も有効です。短期間の禁酒は体への負担が大きいですが、支援体制とセルフケアが長期的な回復に不可欠です。
