DSM‑IV に基づくアルコール乱用の症状とは
アルコール乱用は、通常 1 年にわたる不適応的な行動パターンが認められ、本人に悪影響を及ぼす場合に診断されます。診断には精神障害の診断・統計マニュアル(DSM‑IV)が用いられます。
学業・職場での機能低下
アルコール摂取直後に、学校や仕事での成績が著しく低下することが症状の一つです。酔った状態や二日酔いで出勤し、作業品質が低下したり、責任を果たせなくなることが DSM‑IV の基準に含まれます。
危険な状況での飲酒
機械操作や自動車の運転中にアルコールの影響下で行動することは、乱用の明確なサインです。自分や他者の安全を繰り返し危険にさらす行為は DSM‑IV で指摘されています。
法的トラブル
アルコールの慢性的な使用により逮捕歴がある場合も、乱用の症状とみなされます。飲酒運転、騒乱行為、家庭内暴力などが該当します。
有害な結果が出ても飲酒を続ける
学業・職場での問題、法的問題、人間関係の悪化といったマイナスの結果が生じても、アルコールの摂取をやめられない状態が診断基準です。12 か月以上にわたりこのような行動が続く場合、DSM‑IV ではアルコール乱用と判断されます。
アルコール乱用と依存症の違い
DSM‑IV は乱用と依存症を区別します。乱用は依存症への前段階で、上記の症状が認められることが必要です。依存症は耐性の増大や離脱症状、飲酒への強迫的欲求が加わります。
