アルコール依存症がもたらす主な問題
健康への影響
アルコール依存症は肝炎や肝硬変といった肝臓疾患のリスクを高め、肝臓・食道・喉頭・大腸・乳がんなど様々ながんの発生率も上昇させます。また、胃粘膜の炎症、心不全、脳卒中、骨密度の低下、神経系障害など、全身にわたる健康問題を引き起こします。
家族関係への影響
飲酒への執着が強くなると、かつて楽しんでいた活動への関心が薄れ、怒りや極端な感情が増幅します。その結果、家族や友人とのコミュニケーションが困難になり、金銭的な問題、家庭内暴力、離婚といった深刻な事態を招くことがあります。
日常生活への支障
アルコール依存症の人は、二日酔いや渇望、ブラックアウト(記憶喪失)により、仕事や学業でのパフォーマンスが低下します。約束や課題を忘れやすく、日常的な活動への関心も減少するため、学業や職場での評価が下がりがちです。
胎児への影響
妊娠中に過度の飲酒を続けると、胎児性アルコール症候群(FAS)などの先天性障害のリスクが高まります。身体的・精神的障害、中央神経系の異常、小頭症や短い眼瞼といった顔面奇形、聴覚・言語・注意力の障害が見られます。
自殺・死亡リスク
アルコール依存症は酔っ払った状態での危険運転や衝動的な行動を引き起こし、死亡事故の原因となります。また、アルコールが抑うつ感情を増幅させ、自殺念慮や自殺行為のリスクを高めます。
