SNRとNRRの違い

騒音による聴覚障害は、環境音や感染症、加齢性の耳の疾患などさまざまな要因で起こります。耳を保護するための防音イヤープラグやイヤーマフは、外部から入る音を減衰させる効果がありますが、製品には評価基準がいくつかあり、購入時にどちらの基準かを把握しておくことが重要です。

NRR(ノイズリダクションレーティング)とは

NRRは米国およびカナダで用いられる騒音低減評価です。米国の環境保護庁(EPA)と労働安全衛生局(OSHA)が規制・認証を行い、製品の安全性と減衰性能を数値で示します。NRRは単一の数値で表され、全ての使用環境に対して同じ基準が適用されます。

SNR(シングルナンバーレーティング)とは

SNRは欧州連合(EU)で採用されている騒音低減評価です。NRRと同様に製品の減衰性能を示しますが、評価方法や数値体系が異なります。SNRは欧州市場向けに設定され、NRRとは別のスケールで表示されます。

適用環境の違い

NRRは「全環境共通」の評価で、例えば同じイヤープラグでもNRRは一つの数値で示されます。一方、SNRは使用環境ごとに別々の数値を付与します。高周波・中周波・低周波といった周波数帯や、工事現場・オフィスなどのシナリオ別に評価コードが設定され、同じ製品でも環境に応じたSNRが異なることがあります。

試験方法の違い

NRRとSNRはそれぞれ独自の実験手法で評価されます。NRRは被験者に一定の音圧レベルを聞かせ、聞こえるかどうかを統計的に集計して単一の減衰値を算出します。SNRは同様の聞き取りテストに加えて、仮想的な騒音環境(例:騒々しい工事現場)での評価も行い、環境別に二つ以上の統計モデルを作成します。そのため、SNRは環境適合性を重視した数値となります。

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