鼓膜穿孔の兆候と症状
鼓膜は中耳と内耳を外部の感染や環境要因から守る薄い膜です。この膜に穴が開くと鼓膜穿孔が起こります。主な原因は中耳炎、飛行機などの気圧変化、頭部への外傷などです。
痛み
穿孔直後は鋭い痛みが走りますが、時間とともに軽減します。寒冷や風などの外的刺激や感染があると、再び痛みが増すことがあります。外傷性の穿孔では頭部や耳の外側の痛みも伴います。
感染
鼓膜が保護機能を失うと、細菌が侵入しやすくなります。膿や血液が耳から排出され、治癒が遅れると慢性中耳炎や難聴のリスクが高まります。治療では、鼓膜の修復を助けるパッチングが行われることがあります。
難聴
鼓膜が破れると音の伝達が阻害され、一時的な難聴が生じます。通常は鼓膜が再生すれば聴力は回復しますが、重度の損傷が続くと永続的な聴力低下につながることもあります。
耳鳴り(ティンナイタス)
穿孔に伴い、外部の音がなくても耳鳴り(ブンブン、ジジジ、ヒューヒューなど)が感じられます。これは鼓膜の振動異常によるものです。
めまい(ヴァーティゴ)
鼓膜が損傷すると内耳の平衡感覚が乱れ、立っているだけで回転感覚(めまい)を覚えることがあります。これにより歩行が困難になることもあります。
吐き気
強いめまいは嘔吐感を伴い、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。症状は鼓膜が治癒すれば徐々に改善します。
