メニエール病のバランス改善エクササイズ
メニエール病は内耳の疾患で、めまい、ふらつき、バランス障害、耳鳴り、そして最終的に難聴を引き起こします。薬物療法や手術で症状は改善されますが、治療が効くまでの間は歩行や立位が困難になることが多いです。そのため、バランスや安定性を高めるためのエクササイズが推奨されます。これらは病気の根本治療ではありませんが、バランス不良に悩む方に一定の快適さを提供します。
歩行
メニエール病患者は立位での協調運動が難しいため、エアロバイクやトレッドミルはバランス改善に効果がありません。まずはゆっくりとした歩行から始めます。かかとを前足のつま先に合わせて前に進み、直線を保つことを意識します。歩行中に頭を左右にゆっくり回す、遠くを見る、あるいは空を飛ぶ鳥など動く対象を目で追うと、バランス感覚が鍛えられます。めまいが出ない範囲で行うことがポイントです。
首のエクササイズ
椅子に座った状態で、まず頭を上げて天井を見るようにし、ゆっくりと下げて床を見るまで繰り返します。これを10回程度行い、強いめまいを感じたら中止します。次に頭を左右に回し、最初はゆっくり、慣れてきたらやや速めに動かします。ただし首に過度な負担をかけないよう注意してください。めまいが軽減したら、目を閉じて同様の動作を行うと、前庭機能の調整がさらに促進されます。
座位エクササイズ
椅子に座ったままできるエクササイズです。まず肩をすくめ、左右にゆっくりと20回ずつ回します。続いて頭・肩・胴体を右・左、上・下に向けて回す動作を行い、目は開いたままで対象を見つめます。目を閉じるか、壁や床の一点に視線を固定した状態で同じ動作を繰り返すと、視覚情報と前庭感覚の統合が高まります。指先を使った眼球運動(左右、上下、指先と鼻を交互に見る)も効果的です。
