電子式と非電子式の耳保護機器の比較と選び方
騒音が大きい作業環境では、耳へのダメージを防ぐためにイヤープロテクションが必須です。イヤーマフやイヤープラグといった保護具は、受動式と能動式(電子式)に大別され、それぞれに特徴があります。本稿では、各方式の機能・騒音低減性能・選定時のポイントを解説します。
機能
従来の受動式耳保護は、音を遮断・吸収することで騒音を減らします。フォーム製のイヤープラグは耳道に挿入し音波を遮断し、厚いフォームパッドを備えたイヤーマフは耳全体を覆って音波が耳道に届くのを防ぎます。
電子式耳保護は、能動的に逆位相(アンチノイズ)音波を生成し、外部の音波と干渉させて相殺させる方式です。これにより、特に大音量や低周波音に対して高い遮断効果を発揮します。
騒音低減性能
どちらのタイプも騒音低減評価(NRR)で性能が示されます。NRR は保護装置を装着した際に実際に届く音圧と周囲の音圧との差を表す指標です。一般に電子式は高い NRR を実現でき、極めて大きな音環境や低周波音に対して有利です。
その他の要因
受動式はコストが低く、バッテリーが不要なため軽量でコンパクトです。一方、電子式は以下のような利点があります。
- ラジオや MP3 プレーヤーと接続でき、作業中の孤立感を軽減。
- 双方向無線機と連携し、安全警報やコミュニケーションを装着したまま行える。
- 周囲の会話音や環境音は増幅しつつ、危険な大音量は遮断できる。
