内耳(迷路)炎の治療法と対策
症状と検査
迷路炎の主な症状はめまい、吐き気、嘔吐、耳鳴り、難聴、バランス感覚の乱れ、そして回転性めまい(ヴァーティゴ)です。
診断はまず神経学的・身体的検査から始まります。必要に応じて頭部のMRIやCT、聴力検査、脳波検査(EEG)、眼球運動検査(ENG)などが行われ、他の疾患の有無や原因を特定します。
治療法
多くの場合、迷路炎は自然に改善するため、まずは症状の経過観察が基本です。検査で細菌感染が確認された場合は、アモキシシリンなどの抗生物質や、アシクロビルなどの抗ウイルス薬が処方されます。中耳炎を伴う場合も同様です。
症状緩和のために、ステロイド系抗炎症薬(プレドニゾンなど)で炎症を抑え、制吐剤(コンパジン)で吐き気をコントロールし、めまい止め薬(メクリジン、スコパラミン)を使用します。アレルギーが原因の場合は抗ヒスタミン薬、必要に応じて鎮静剤(バリウムなど)も処方されます。
自宅でできる対処法
薬物治療に加えて、日常生活でできる対策としては、動作をゆっくりと行い頭部の急激な動きを避けることが重要です。また、明るい光や読書など目に負担をかける行為は控え、安静にすることで症状の悪化を防げます。
手術と前庭リハビリテーション
重症例では、液体の排出や骨の除去、神経の切断などを目的とした手術が検討されることがあります。
バランス機能が著しく低下した場合は、前庭リハビリテーション(バランス訓練)を受けることで、平衡感覚の回復、めまいの頻度低減、転倒防止が期待できます。
