成人の中耳炎(中耳感染症)

原因

中耳炎は、風邪や他の呼吸器感染症に伴って起こることが多く、腫れた耳管(ユースタキオ管)に液体がたまり炎症が生じます。急性の場合は突然症状が現れ、数日で回復することもありますが、1か月以上続く慢性中耳炎は炎症が慢性化します。成人ではウイルス性または細菌性の感染が主な原因で、扁桃腺(アデノイド)が腫れると耳管が圧迫され、痛みを引き起こすことがあります。

症状とリスク

主な症状は耳の痛み、聴力低下、耳の閉塞感、頭痛、めまい、ふらつきです。膿が耳から出ることもあります。風邪や季節性アレルギー、喫煙、スモッグなどの大気汚染は発症リスクを高めます。

診断

医師は耳鏡(オトスコープ)で耳内を観察し、炎症や膿の有無を確認します。鼓膜の動きを測定する鼓室測定(タイムパノメトリー)や、耳内の液体量を評価する音響反射測定(アコースティック・リフレクタメトリー)も行われます。

治療

症状が軽度の場合、48時間の経過観察が推奨されます。感染が改善しない場合は、細菌性であれば抗生物質が処方され、痛みにはイブプロフェンなどの鎮痛剤が用いられます。慢性中耳炎には抗生物質入りの点耳薬が使用され、手術はまれですが、必要な場合は感染組織や瘢痕組織の除去、鼓膜の修復が行われます。

自宅でできる対処法

温湿布を患部の耳に当てて痛みを和らげます。感染した耳を下にして横になると、膿や液体が排出しやすくなります。頻繁に中耳炎を繰り返す方は、アレルギーや鼻詰まりの治療薬について医師に相談すると予防につながります。

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