なぜ真空では音が聞こえないのか

SF映画では宇宙空間で爆発やレーザー、エンジン音が聞こえるシーンがよく描かれますが、実際には音は伝わりません。音は伝搬するために空気や水などの媒介が必要で、宇宙はほぼ完全な真空だからです。

真空とは何か

真空は物質がほとんど存在しない状態、つまり空気すらほとんどない空間を指します。宇宙はほぼ完璧な真空であり、音波は物質の振動として伝わるため、耳で音を感知することはできません。

音波の伝わり方

音は物体の振動から生じ、空気や水、固体などの媒介を通してエネルギーが隣接する分子に伝わります。この連鎖的な分子の振動が波として広がり、私たちはそれを「音」として認識します。

他の媒体での音

水中では分子が密に存在するため、音は効率よく伝わります。固体や気体でも同様に音は伝搬しますが、宇宙空間のように分子が極端に少ない環境では音波は形成されません。

太陽は音を出すか

NASAによれば、太陽内部のプラズマは振動しており、超低波長の音波が発生しますが、真空中では伝わりません。科学者は太陽の振動を「ヘリオセイスモロジー」と呼ばれる手法で観測し、波動データから太陽の構造を研究しています。

宇宙で記録された「音」

宇宙で録音された音と称されるものは、実際には音波ではなく電波やプラズマ波です。これらは真空でも伝搬でき、例えばアイオワ大学が公開しているデータベースで聴くことができます。

まとめ

音は媒介が必要な波であり、真空の宇宙では音波は伝わりません。したがって、映画で描かれるような宇宙の「音」はフィクションであり、実際に聞こえるのは電波やプラズマ波を音に変換したものです。

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