純音平均の求め方
概要
純音平均(PTA)は、聴覚検査や職業性難聴の評価で広く用いられる指標です。米国言語聴覚協会(ASHA)によれば、PTAはデシベル単位で聴力損失の程度を算出し、検査の信頼性確認や労災補償の評価にも利用されます。
必要なもの
- 校正済みオーディオメーター
- 校正済みTDH-39ヘッドホン
- オージオグラム(聴力図)
- 静かな部屋
- 作業台
- 椅子2脚(検査者用・被検者用)
測定手順
1. 準備
- オーディオメーターを安定したテーブルに設置し、電源を入れる。
- 検査者の椅子をオーディオメーターの正面に配置し、操作パネルが手の届く位置にあることを確認する。
- 被検者用の椅子をテーブルの反対側に置き、検査者の操作が見えないようにする。
- 被検者に「音が聞こえたら手を挙げてください」と指示する。
- ヘッドホンを装着し、赤い側が右耳、青い側が左耳になるように合わせる。
2. 純音テスト
- 周波数を1000 Hzに設定し、右耳で測定する。
- 音量を50 dBに設定する。
- 提示ボタンを1秒間押し続け、音を出す。被検者の反応を待つ。
- 手が挙げられたら音量を10 dB下げ、同様に提示する。
- 聞こえなくなるまで手順を繰り返し、聞こえた最小音量(閾値)を記録する。
- 音量を5 dB上げて再提示し、反応があるか確認する。
- 手が挙げられない場合は5 dBずつ音量を上げ、手が挙げられるまで続ける。
- 同じ音量が2〜3回得られるまで手順4〜8を繰り返し、最終的な閾値を決定する。
- 周波数を2000 Hz、4000 Hz、500 Hzに変更し、同様の手順を繰り返す。
- 左耳でも同様に測定し、すべての閾値を記録する。
3. 純音平均の算出
- 右耳の500 Hz、1000 Hz、2000 Hz、4000 Hzの閾値を合計する。
- 合計を4で割り、デシベルで表した数値が純音平均(PTA)になる。
- 左耳についても同様に計算し、必要に応じて比較する。
