子どもの耳の感染症

耳の感染症は幼児に非常に一般的です。米国国立衛生研究所によれば、最も多いのは鼓膜の裏側に起こる中耳炎(急性中耳炎)です。炎症と感染が起こり、症状が長引くか断続的に現れる場合は慢性中耳炎と呼ばれます。耳の感染は子どもの受診理由の上位に位置します。

中耳炎

急性中耳炎では、液体や粘液が一時的に中耳にたまり炎症が起きます。慢性中耳炎では、感染が治まっても液体が残りやすく、再感染しやすくなります。

子どもが中耳炎になりやすい理由

米メイヨークリニックのデータによると、3歳未満の子どもは中耳炎のリスクが最も高く、約75%が少なくとも1回は罹ります。乳幼児の耳と鼻をつなぐユースタキアン管は短く水平に近いため、液体が排出しにくくなります。

症状

中耳炎は強い痛みを伴い、言葉が話せない赤ちゃんは泣きやすくイライラします。静かな音が聞こえにくくなり、痛みで睡眠が妨げられることもあります。耳から黄色や白色の分泌物が出ることがあります。

治療

多くの中耳炎は自然に治癒し、抗生物質は症状が数日以上続く場合に限って処方されます。過度の抗生物質使用は耐性菌の増加につながります。痛みが強い場合は、局所麻酔の点耳薬が処方されることがあります。

合併症の可能性

まれに中耳に過剰な圧力がかかると鼓膜が破れることがありますが、ほとんどは数か月で自然に治癒します。

耳管(チューブ)手術

液体が数か月以上残る場合、聴力低下や言語発達の遅れを防ぐために耳管(チューブ)挿入が検討されます。小さな切開で鼓膜にチューブを設置し、数か月後に自然に抜け落ちます。

中耳炎の予防

母乳育児は免疫力を高め、風邪や中耳炎のリスクを減らします。予防接種の完了、こまめな手洗い、病気の人との接触を避けることも重要です。

耳と聴覚 - 関連記事