鼓膜形成術の手順と概要

種類

鼓膜形成術には、修復内容に応じていくつかのタイプがあります。最も一般的なのは鼓膜形成術+骨鎖再建(オッシキュロプラスティ)で、鼓膜の穿孔修復と同時に中耳骨の欠損も修復します。中耳骨に問題がなければ、鼓膜の穿孔だけを修復する単純な鼓膜形成術(ミリンゴプラスティ)を行います。

麻酔

手術は局所麻酔または全身麻酔で行われます。欠損の大きさや手術時間(通常1〜2時間)に応じて選択されます。小児は手術中に落ち着いていられないことが多いため、全身麻酔が一般的です。大人でも全身麻酔を希望する場合があります。

手術手順

手術は耳の後方に小さな切開を入れ、筋膜から組織を採取します。その組織を移植片として穿孔部に当て、必要に応じて中耳骨を修復します。移植片を固定するための材料を使用し、場合によっては耳内に小さなパックを入れ、1〜2週間後に除去します。縫合糸は術後約1週間で外します。

回復

多くの患者は手術後2〜3時間で退院できますが、手術が複雑な場合は入院が必要になることがあります。術後は抗生物質と必要に応じた鎮痛剤が処方されます。完全回復まで約4週間かかり、その間は耳に水が入らないようにし、鼻をかむ、飛行機に乗る、重いものを持ち上げる、激しい運動を避けるよう指示されます。

成功率

2008年の『Current Opinion in Otolaryngology and Head and Neck Surgery』に掲載された研究レビューによると、単純な鼓膜形成術やミリンゴプラスティの成功率は成人で60〜99%、小児で35〜94%と報告されています。小児の成功率が低い要因としては、上気道感染や中耳炎の頻発、ユースタキア管機能不全、術後管理の不徹底などが考えられます。

耳と聴覚 - 関連記事