耳鳴り(ティンナイタス)を引き起こす薬は?
いくつかの薬は副作用として耳鳴り(ティンナイタス)を引き起こすことがあります。以下に、比較的頻繁に報告されている薬剤をカテゴリ別にまとめました。
耳鳴りを引き起こす主な薬剤
1. アスピリン・NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
高用量のアスピリンや、イブプロフェン、ナプロキセンなどのNSAIDsは、一時的に耳鳴りを誘発することがあります。
2. キニーネ系抗マラリア薬
マラリア治療に用いられるキニーネやその誘導体は、耳鳴りの原因となることがあります。
3. ループ利尿薬
フロセミドやブメタニドなどのループ利尿薬は、特に高用量で使用した場合に耳鳴りを起こすことがあります。
4. アミノグリコシド系抗生物質
ストレプトマイシン、ネオマイシン、ゲンタミシンなどは、長期使用や高用量で内耳に永久的な障害を与え、耳鳴りや難聴を引き起こすことがあります。
5. 化学療法薬
シスプラチン、カルバプラチン、ブレオマイシンなどは、内耳の細胞を損傷し、耳鳴りを生じさせます。
6. サリチル酸塩
一部の鎮痛剤や解熱剤に含まれるサリチル酸塩は、高用量で耳鳴りを引き起こすことがあります。
7. 三環系抗うつ薬
アミトリプチリンやイミプラミンなどの三環系抗うつ薬は、耳鳴りの副作用が報告されています。
8. 抗けいれん薬
フェニトインやカルバマゼピンなどは、使用者によっては耳鳴りが現れることがあります。
9. 抗精神病薬
クロルプロマジンやハロペリドールなどの抗精神病薬も、稀に耳鳴りと関連付けられています。
10. 耳毒性薬(オトトキシック薬)全般
上記に挙げた薬以外にも、特定の抗生物質、化学療法薬、鎮痛剤、利尿剤などが内耳に有害で、耳鳴りを引き起こすことがあります。
11. ニコチン置換療法製剤
禁煙用のニコチンパッチやガムは、まれに耳鳴りを副作用として呈することがあります。
12. 高用量のビタミン・サプリメント
ビタミンA、ナイアシン、銀杏(ギンコウ)エキスなどを過剰に摂取すると、耳鳴りが起こるケースがあります。
※すべての人がこれらの薬で耳鳴りを経験するわけではありません。症状の出方や重症度は個人差があります。薬を服用中に耳鳴りが生じた場合は、必ず医師や薬剤師に相談し、原因の特定と適切な対策を講じましょう。
