Cawthorne‑Cooksey 前庭リハビリテーション法

めまい、回転性めまい、バランス障害は、内耳の前庭機能に起因することが多く、前庭障害と呼ばれます。Cawthorne‑Cooksey(コートン‑クックシー)エクササイズは、低コストで効果的に前庭症状を改善する方法として広く用いられています。これらのエクササイズはゆっくりと行い、めまいの発作を克服するための体の感覚調整を促します。

座位で行うエクササイズ

  • 理学療法士の指導のもと、最初はゆっくりとした動作で行います。慣れてきたら徐々に速度を上げても構いません。
  • 椅子(肘掛け付き)に座り、以下を行います。
    ① 目の運動:指先を見ながら、上下に20回、左右に20回速く動かす。
    ② 頭部の運動:上下に20回、左右に20回動かす。
    ③ 肩の運動:上下に20回すくめ、回旋を20回行う。
    ④ 床に置いた小物を20回拾い上げる。
    ⑤ 頭を回しながら肩を回す(最初はゆっくり、徐々に速く)。
    ⑥ 目を開けて体幹を円形に回す、続いて目を閉じて同様に20回行う。

立位で行うエクササイズ

  • 座位で行った①~③と同様の動作を立った状態で行います。
  • 以下のステップを各10回繰り返す。
    ① 目を開けて立ち上がり座る、続いて目を閉じて同様に行う。
    ② 目の高さより上でボールを両手で投げ合う。
    ③ 膝の後ろでボールを投げ合いながらスクワット。
    ④ 座って立ち上がり、立った状態で1回回転することを10回繰り返す。
    ⑤ 前項の⑥(体幹の円運動)を立位で実施する。

歩行エクササイズ

  • 以下を各10回実施する。
    ① 目を開けて部屋の向こう側へ歩き、戻るときは目を閉じる。
    ② 坂道を上り下りし、上りは目を開け、下りは目を閉じて行う。
    ③ 片足で立ち、目を開けた状態と閉じた状態を交互に行う。
    ④ 片足ずつ交互に前へ出しながら歩く(目を開け、次に閉じる)。
  • ボウリングやシャッフルボードなど、上下運動を伴うゲームもバランス回復に有効です。

これらのエクササイズは時間がかかるように感じられるかもしれませんが、めまい発作時に安定した姿勢を保つために不可欠です。

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