乳様炎(マストイド炎)の診断方法
乳様炎の診断手順
-
症状の観察
典型的な症状は、急性中耳炎の再発、発熱、耳の後ろの疼痛で、圧痛を伴う腫瘤が触知されることがあります。乳児の場合は、イライラや授乳不良など非特異的な症状が見られることがあります。
-
身体診察
外観での所見として、急性型乳様炎では鼓膜の充血・腫脹や乳様部の腫れが認められます。潜伏型の場合は外部所見が乏しいことがあります。
-
神経学的評価
病変が進行すると、外転神経や顔面神経の麻痺、三叉神経眼枝の疼痛などが出現することがあります。
-
血液検査・培養
白血球増加や赤血球沈降速度(ESR)の上昇が見られることがあります。鼓膜が穿孔している場合は中耳から分泌物を採取し、培養・酸性染色・グラム染色で病原菌を同定します。
-
原因菌の探索
主な細菌は肺炎球菌、A群連鎖球菌、緑膿菌、ブドウ球菌などです。中耳の感染性嚢胞、急性中耳炎の再発、免疫不全状態もリスク因子とされています。
必要に応じてCTやMRIで骨破壊や膿瘍の有無を評価し、診断の確定に役立てます。
